あとがき1

大東の民話より

文・絵  東 口 恵 子 (ひがしぐち けいこ)
発行日 平成11年(1999年)4月(初版 19996年12月)
発行所 きまぐれ書房
定価  両手いっぱいの愛

あとがき

狸や狐の民話は、全国にたくさんありますが、
化かされて怖いというよりも、村人達とのか
かわりが、おもしろ、おかしく、時にはこっ
けいに生き生きとかたりつがれていることが
多いようです。
大東市にも、たくさんの狸や狐の「おはなし」
が、残っていますが、今回は、一番ユーモラ
スな「トメやん」に登場してもらいました。
むかしは。動物も山の木々も、そして、人間
も、みんなそれぞれに支えあって生きてきた
のですね。
野施行という行事も、野崎村の野作業とし
て、大正時代まで残っていましたが、今は知
っている人も少なくなりました。
このように語り継がれてきた「おはなし」や
「行事」、そして、素朴で温かい「河内弁」
を、子供達に伝えてゆきたいと思います。