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むらひとたちは とうとう おこってトメやんを つかまえました。
「こらっ トメこう なんで こないに わるさ ばっかりするねん」
「そやかて タカタカ坊主ぼうずには  細道大明神ほそみちだいみょうじん
という 立派りっぱ名前なまえを つけてやって  べる もん
を いっぱい やってるやないか、
それにくらべて わいのことは、『ヘタこう のトメこう』と ばかにして べる もんは なーんも くれへんかったやないか。」
そうう トメやんの には
なみだが いっぱい たまっていました。

『はらへった  なあーー。』