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村
むら
の
人
ひと
たちは とうとう おこってトメやんを つかまえました。
「こらっ トメ
公
こう
なんで こないに わるさ ばっかりするねん」
「そやかて タカタカ
坊主
ぼうず
には
細道大明神
ほそみちだいみょうじん
という
立派
りっぱ
な
名前
なまえ
を つけてやって
食
た
べる
物
もん
を いっぱい やってるやないか、
それにくらべて わいのことは、『ヘタ
公
こう
のトメ
公
こう
』と ばかにして
食
た
べる
物
もん
は なーんも くれへんかったやないか。」
そう
言
い
う トメやんの
目
め
には
なみだが いっぱい たまっていました。
『はらへった なあーー。』