2ぺーじ
ところが ことしは どうしたことか
あめがふらず ひどい ひでりで
かわみずは どんどん
ほそくなる ばかりです。
「オレんちは かわしもやさかい みず
いってきも まわってこんわ。」
「なあに オレんとこかて なえが
みんな かれてしもうたわ。」
んぼの 水入みずいれれどころか みず
さえも のうなって しもうた。」
むらひとたちは どうしようもなく
ただ てんを あおいで たちつくして
いました。